2019年10月16日水曜日

トームストーンとは何なのか、アラグの情報端末について考える

FF14のゲームシステムにおいて、トームストーンという存在はギルと同じだけ重要な物として利用されています。
高性能な装備を手に入れるには、これを使ってロウェナ商会だったりユールモアだったりと、大きい商会との取引でトームストーンと交換する必要があるからです。

ですが、本来トームストーンというのはアラグ帝国の遺物という設定が世界観として存在しています。
ロウェナ商会はこの珍しい遺物に価値を見出して取引の材料として利用しているというわけなんですが、考えてみればトームストーンという物が一体どういう物なのか、そこまで語られたことはありませんでした。



そこで今回は、アラグ帝国の遺物トームストーンがどういう端末として設定されているのか、個人的に考えてみたいと思います!
まずはトームストーンがエオルゼア(もしかしたらノルヴラントも)においてどういう存在として認知されているかを再確認してみます。



ゲーム内の「How to」には「『アラガントームストーン』とは、かつてエオルゼアに存在した、古代アラグ文明の遺物のひとつです。」という記述があります。
また、その中には古代の様々な情報が記録されているという記述もあり、遺物にして情報端末としての機能が備わっているというのが世界観として認知されている事がわかります。

トームストーンの種類は様々で、詩学や幻想などと名付けられる冒険者が大量に集めているトームストーンの他、軍用トームストーンや超薄型トームストーンなどの希少価値の高い物も存在しています。

詩学はスマートフォンだった?


さて、ここで冒険者が最も多く手に入れているであろう、詩学トームストーンに注目してみましょう。
詩学に関してはエモートのなかで「トームストーン」という物がありまして、その中で実際に光の戦士が詩学に触れている様子を見ることができます。


片面が発光していて、その発光部分を触る事が楽しいこととして扱われています。
これは現実世界でいう所のスマートフォンを触っているユーザーの姿と酷似した物です。
「トームストーン」エモートは「FF14Companion」という公式アプリとスクエニのIDをリンクさせることで手に入れることができるので、それを反映させた形であると思うのですが、詩学の形状や利用方法をスマートフォンのように扱っているという事は事実です。

また、この詩学ですが、トームストーンの中では唯一ファンアイテムとしてe-storeにて販売されているものになっています。

ファイナルファンタジーXIV スマートフォンケース <アラガントームストーン:詩学>

iPhone用のケースです。
ファンアイテムを設定にそのまま反映させるのもどうかと思うのですが、前述のエモートの事を考えても、詩学はアラグ帝国では現代社会のスマートフォンの役割を持っていたとは考えられないでしょうか。

【ネタバレあり】ノルヴラントのトームストーンから考えられる事


続いて、ノルヴラントで扱われているトームストーンから考えてみましょう。
漆黒のヴィランズのストーリーのネタバレを含みますので、まだクリアしていない方は飛ばしてしまって下さい!

ノルヴラントにもアラグ帝国の遺物トームストーンが取引に利用されています。
もちろん、世界が違うので取引相手はロウェナ商会ではないですが、基本的に取引の方法も報酬も同じような扱いですね。


ここからネタバレ入ります


第一世界におけるクリスタルタワーは本編の原初世界から200年後の世界から第一世界へ転送された事で出現しました。
つまり、現在のノルヴラントで取引されているトームストーンは、このクリスタルタワーに眠っていた物を発掘して表舞台に出てきたということになるのですが、重要なのは200年後のクリスタルタワーから出現したという事です。

このクリスタルタワーが元々あった時代が第8霊災の起こった後の世界なので、今の原初世界とは違う道の先にある未来なのですが、少なくともそれまでの時代の中で全く掘り起こされていなかった物が創世トームストーンだったり幻想トームストーンだったりするということになります。

ゲームシステムの仕様上、当たり前の事にはなるのですが、トームストーンというのは一定の周期ごとに全く新しいものが取引に利用されるようになります。
これを世界観ごとに当てはめるなら、創世や幻想はこの先少なくとも200年は掘り起こされる事がないという事になり、もっと言うならば永遠に掘り起こされることのない可能性のあるトームストーンだってあるかもしれません。


ネタバレおしまい

形状の違うトームストーン


トームストーンはその種類ごとに様々な形状が存在しています。
詩学だと長方形ですが、魔典や幻想は六角形に近かったりといった感じですね。


この正方形のトームストーンについては情報があまりにも少ないので考察するというよりは妄想に近くなってしまうのですが、少なくとも詩学のような長方形型ではない以上、これらの物とは違う形で利用する情報媒体であると考えられます。

現実世界でいうところのスマートフォン以外の情報端末として考えられるものは何があるでしょうか。
身近なものとしては、USBメモリ、SDカード、CD、DVDなどですね。
薄型や超薄型が希少ながらも登場しているということは、おそらくそういった物はカードタイプに該当する情報端末である可能性が強いと思います。
幻想などの六角形型は、消去法で考えればUSBメモリのような役割を持っていたという推測ができますね。

あくまで妄想、推測の域を出ない話ではありますが、アラグ帝国が21世紀の現実世界の人々と同じような用途でトームストーンを作り分けていたと考えると面白いですね。
形が一緒でも名前が違うものは、きっと規格や製造元が違うんだという妄想をするのも楽しいものです。

結局トームストーンとは一体何なのか


トームストーンについて色々と考察や妄想を進めていましたが、結局の所トームストーンとは一体何なのでしょう。

アラグ帝国が遺した高性能情報端末、これらは現実世界の21世紀に用いられている電子端末をゲーム世界に落とし込んだものだと考えられないでしょうか。
つまり、形状によって使用用途が変わるものであり、アラグ帝国の住民はこれらを使って用途ごとに使いやすいように記録をしていた可能性があるということですね。
特に詩学はスマートフォンに該当する物であった可能性が強く、使用者が最も多かったと考えられます。

これらを解析することでアラグ帝国の文化などを研究することができるわけですが、これを考えた場合、もしかすると私達の持っているスマートフォンやUSBメモリも、このブログでさえも、はるか彼方の未来人に解析されて閲覧される事があるかもしれません。

トームストーンとは、それほどまでにアラグ帝国民にとって身近な存在であった可能性が非常に高く、だからこそ今までに大量に発掘されているのだと思います。

最後に


エオルゼアにおけるトームストーンがどういう物であるのかというのを色々と考えてみましたが、エオルゼアの中には意外と思わぬ所で身近に思えるような存在が多く用意されています。
こういった物を世界観の中に多く落とし込んでいる担当者は本当にすごいですね。

ゲーム内の文化や歴史、世界観などの考察は色んな視点から楽しめるので、何か気になることがあったら皆さんも試してみると面白い発見があるかもしれません。
また何か面白そうな物を発見したら、ブログの記事の中で考えてみたいと思います!



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